当院看護部では、看護師一人ひとりが専門的な知識や技術を身につけ、確かな判断とあたたかいケアができるように、人材育成に力を入れています。継続的な研修や教育の体制を整え、専門性の高いスペシャリストを育てることで、医療や看護の質の向上を目指しています。そして、地域の皆さまお一人おひとりに「最善のケア」を届けられるよう、日々努めています。

認定看護管理者
「看護の力で病院の未来を支える」ことを目標に、看護の質を高め、チームが一丸となって患者さんに安心を届けられるよう、組織のマネジメントを担う専門職です。

認定看護師
特定の看護分野において高度な知識と技術を持ち、専門的な看護を実践する看護師です。日本看護協会の定める認定看護師教育課程を修了し、試験に合格した看護師に資格が与えられます。当院では、さまざまな分野の認定看護師が在籍し、専門性を活かしたケアを提供するとともに、スタッフ教育や地域支援にも力を注いでいます。
認知症看護
「その人らしさを大切にする看護」を目指し、患者さんの不安や混乱を和らげ、安心できる療養環境を整える認知症の専門家です。患者さん一人ひとりの尊厳を大切に、行動や心理的な変化を細やかにアセスメントし、ケアの工夫を多職種と共有します。
脳卒中リハビリテーション看護
「もう一度、その人らしい生活へ」を目指し脳卒中発生直後から早期リハビリを開始し、回復期から生活期まで切れ目のない看護を提供します。
摂食・嚥下障害看護
専門的な知識と技術を基に、患者さんが安全に食事を続けられるようサポートします。一人ひとりの状態に合わせて、嚥下機能の評価・食事姿勢や食形態の調整・誤嚥や肺炎を予防するケアを行います。「もう1度口から食べたい」そんな思いを大切に、多職種チーム(医師、言語聴覚士、歯科衛生士、栄養士など)と連携しながら支援します。
緩和ケア
痛みやつらさを和らげるだけでなく、患者さんとご家族がこれからの療養について納得して選び、共に考える意思決定支援を大切にしています。気持ちや価値観、どのように過ごしたいかを丁寧に聞き、気持ちの揺らぎに寄り添い多職種と連携して、症状緩和や生活支援を行います。
在宅ケア
在宅療養を希望する方が住み慣れた場所で自分らしく過ごせるよう、専門的な知識と経験で支援します。退院支援カンファレンスや、訪問看護、在宅医療の調整など、チームで協力しながら細やかなケアを行います。

専門看護師
特定の看護分野における高度な知識と実践力を持ち、複雑な健康問題を抱える患者や家族に対して、看護実践だけでなく、相談・調整・倫理的支援・教育・研究など多面的な役割を担い、チーム医療の中核として質の高い看護を提供する看護のスペシャリストです。
在宅看護専門看護師
在宅看護専門看護師は、高度な知識と経験をもとに、症状管理やケアの調整・ご家族の相談支援・在宅での療養支援など暮らしに寄り添った看護を提供する専門職です。「どこにいても安心できる暮らしを支える」その為に、院内外のチームをつなぐ架け橋として患者さんとご家族をサポートしています。

特定行為研修修了看護師のご紹介
当院では、厚生労働省が定める「特定行為研修」を終了した看護師が在籍し、医師の指示のもとで高度な医療行為を実践しています。現在以下の特定行為区分について対応が可能です。
創傷管理関連
褥瘡または慢性創傷の治療における創の状態を、的確にアセスメントし、処置・治療の提案を行うことで治癒の促進と感染予防を図ります。
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
低栄養による持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整、脱水症状に対する輸液の補正による点滴管理、薬剤選択などを支援し、身体状態の安定をサポートします。
術中麻酔管理領域
手術中の麻酔管理に関わり、呼吸・循環動態の観察や記録、必要に応じた対応を通して、安全な手術環境の維持に貢献しています。
在宅・慢性期領域
在宅・慢性期領域に関わる処置行為(気管カニューレ交換、胃瘻チューブ交換、褥瘡処置、脱水症状)等の症状の観察を行い、住み慣れた環境での療養を支える。

災害支援ナース
地震・台風・水害などの自然災害や大規模事故、感染症の流行など非常事態において、被災地や医療逼迫地域に迅速に派遣され、被災者の健康管理、避難所での生活支援、感染症対策、心のケア、医療機関の支援業務などを行う看護師です。日本看護協会の「災害支援ナース制度」などに基づき、事前に登録・研修を受けた看護師が、自治体や医療機関の要請に応じて派遣され、平時には地域での防災啓発や災害対策の強化にも関与します。
当院リハビリテーション部では、スタッフ一人ひとりが専門的な知識と技術を深め、患者さまの機能回復や生活の質向上を支えるための最適なリハビリを提供できるよう、教育・研修に力を注いでいます。また、育成されたスペシャリストたちは後輩指導や研修にも積極的に協力し、チーム全体のレベルアップを推進しています。専門性の高いスペシャリストを育成し、質の高いサービスを届けることで、病気やけがになっても“自分らしい生活”を続けられるよう、全力でサポートしています。

認定理学療法士
特定の専門分野で高度な知識と技術を持ち、臨床現場で高い実践能力を発揮する理学療法士を指す資格です。
管理運営
管理運営とは、リハビリテーションの専門職が、組織や施設全体でリハビリテーションの質の向上と、利用者への適切なサービスの提供を目的として、管理・運営を行うことを指します。
脳卒中
リハビリテーション部における「脳卒中」とは、脳血管障害全般(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)を指します。脳卒中は、脳の血管に障害が生じ、血流が遮断されることで、さまざまな機能障害を引き起こす病気です。
循環器
リハビリテーション部循環器とは、心臓病の患者さんが体力を回復し、日常生活に復帰できるよう、専門の医療スタッフが運動療法、生活習慣改善などの指導を行う部門です。

認定作業療法士
一般社団法人 日本作業療法士協会が認定する作業療法士の上位資格です。臨床実践、教育、研究、管理運営など、作業療法に関する各能力・技術が一定水準を超えていると認められた作業療法士に与えられます。

回復期セラピストマネジャー
回復期リハビリテーション病棟において、質の高いリハビリテーションを提供できるセラピストの育成、人的・環境的リスクマネジメント、多職種との協働、病棟運営に寄与する組織マネジメントを実践できるセラピストのことです。

心臓リハビリテーション指導士
心臓病の患者さんが、より安全に、そして効果的にリハビリテーションを受けられるように、指導や支援を行う専門家です。

3学会合同呼吸療法認定士
日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会が合同で認定する資格です。呼吸療法に関する専門知識と技術を習得した医療従事者に与えられるものです。

JRAT災害支援スタッフ
(JRAT Disaster Assistance Staff)
地震や水害などの災害時に、避難所や被災地域でリハビリテーション支援を行うため、JRAT(日本災害リハビリテーション支援協会)に登録された専門職で、被災地において身体機能の維持や二次的障害の予防、生活支援を目的に活動する訓練を受けた災害対応スタッフです。
脳神経外科手術における
専門職の役割
ナビゲーションシステムと
術中モニタリング
脳神経外科手術では、『臨床検査技師』、『臨床工学技士』、『診療放射線技師』が連携し、ナビゲーションシステムと術中モニタリングを支えることで、医師は正確な位置情報に基づき手術を進められます。

診療放射線技師
ワークステーションの導入
術前には、『診療放射線技師』がナビゲーションシステムに用いるMRIやCTの画像をワークステーションで高精度に加工し、病変の位置や周囲構造を詳細に把握する画像データを提供します。

臨床検査技師
神経生理学的モニタリングの実施
術中は、『臨床検査技師』が神経生理学的モニタリング(MEP、SEPなど)を実施し、リアルタイムで神経機能の変化を医師にフィードバック。神経損傷のリスクを早期に察知し、安全な手術をサポートします。

臨床工学技士
システムの運用と機器の調製
同時に、『臨床工学技士』がナビゲーションシステムのセットアップと調整、および術中モニタリング機器を含む医療機器全般の管理・操作を担います。
栄養管理及び
口腔管理の取り組み
摂食嚥下機能の
回復支援に係る多職種チーム
多職種が連携し、患者さんの状態に合わせた個別的な介入を行うことで、安全で充実した食生活の回復・維持を目指します。

管理栄養士
栄養状態評価と食形態の提案
『管理栄養士』は栄養状態を評価し、嚥下機能に合わせた食事形態や調理法を提案して、低栄養や脱水を防ぎながら、美味しく栄養を摂れるよう工夫します。

歯科衛生士
口腔ケアと誤嚥性肺炎予防
さらに、『歯科衛生士』は口腔ケアと口腔機能訓練の指導を通じて、口腔内を清潔に保ち、嚥下機能を向上させます。誤嚥性肺炎の予防や食べる楽しみの維持に貢献します。
多職種によるチーム医療の学び

薬剤師
多職種によるチーム医療の学び
6年制薬学生実習生の受け入れを行っています。カリキュラム以外にも多職種が実践的な指導を行い、チーム医療の中で「薬剤師」の役割を学べます。